祈の上映会 回想10分
2020年 08月 04日
2020年 8月2日 奈良公園バスターミナル、レクチャーホールにて
映像詩人 保山耕一さんの上映会が5ヶ月ぶりに開かれました。(写真がほとんどありませんので、いただくことができた時に加えておきます。)お伝えしたい沢山の出来事が物語を紡いでくださっていますが、また別の機会に。
春日大社の万灯籠の映像がながれました。
春日大社の大祓詞の祈りが奏上され
鎮まり
静かに 終わりました。
🍀 🍀 🍀
回想10分間
笑顔の舞台へ誘う言葉があって、その言葉に一瞬不安が解けて壇上へ
舞台に上がって客席に一礼
目の前の朱色の世界は、春日大社万灯籠の空間。
正座からすぐ
時計を目視し終えるための時間を確認
いつもの春日大社の慈しみの中を感じる大きなスクリーン
・・・・・
降ってくるような祝詞の音聲に圧倒され、考えていたことは、どこかに吹っ飛んでしまいました。
きっと
おそらく
誰にもわからない説明しようがない時間。
・・・・
ひれ伏し 強く 深く祈り
・・・・
立ち上がり 穏やかであったか? 遠く祈りました。
・・・・
時計はもう何分立ったのか ?
私は分からなくなっていました。
落款をおして、
パネルを会場の皆様にご覧いただく段取り通り・・あっ!
礼
祝詞が霞のように静かに消えて行きました。
🌱🌿🌱
設計図どおりにはいかないのは世の常ですが、あの場でしか描くことができない何かが必ずあったはずで、そこがライブの一番の魅力で・・・・
言い訳してはいけない、言い訳できない、やり直しのできないライブは人生みたいなものでもあります。
🍃
初めて音楽ではなく
祝詞、という音聲の中で描くという重圧は始まってみると
感情を平らにして鎮まっていくのでした。
これが私が覚えている、回想の10分
あの会場にいた方にしか、わからない説明不可能な時間10分
構想
祝詞の音聲の中、始まりの儀式のように描きたいと事前の打ち合わせの中で、考えていました。振り返ってみると、保山さんとお仕事をさせていただく時は、なにかの節目といったような、儀式もしくは祭事に似たような場合が多かったのでした。
設計図は(どのような構図にするのか)は、頭に入っています。
・墨色は前日に松煙2丁青墨1丁、油煙3丁の6種類を歙州硯2面 端渓硯1面で磨りあげ舞台直前まで色を確認しました。
・筆は二本
・二枚のパネルは、今年春に行うはずのライブが中止になって奥にしまわれていたものです。
・祈念祈願の、神を鎮め、慰めるため、世界の平和と豊かな生活を祈る為にある芸能「能楽(狂言)のような・・・そんな舞台
新型コロナウィルスに翻弄されるなか、勿体無いような空間は300席を100席に減らしてなら燈花会の会さんと連携しての燈花会の映像と同時に
映像詩人 保山耕一さんの祈りの風景の上映が5ヶ月ぶりに実現しました。
8月2日午後5時〜6時 7時〜8時 2部
奈良公園バスターミナルレクチャーホールにて
入場無料、ウェブにて事前申し込み必要、定員100人
今回はコロナ感染防止の為に奈良県と近隣県のお客様のみとさせて頂きます。
出演者:桃蹊(書家)、野上朝生(ピアノ)、木塲孝志(二胡)
お家で燈花会
祈りの奈良の情景を静かに楽しみたい8月です。
一つの上映会のために保山さんをはじめ、心寄せる方達がどれほど多くの時間を尽くされたのでしょうか?
お導きと、多くの皆様に感謝申し上げます。参加させていただき有難うございました。
平和で安寧な日常と、ご健康を心からお祈り申し上げます