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百人一首

百人一首
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 おそらく随分も前からこの百人一首の美しい料紙は、あのショウウィンドウの中に居たのです。私が気づかなかった時から。そして気付いてから私を待っていてくれた、という気持ちになってしまうのは、大袈裟ではない正直な気持ちです。

「物買ってくる、自分買ってくる」河井寛次郎の言葉を思い出します。
 私は描いてみたかったのです、一枚一枚手作りの美しい継紙のかるたです、私などが使ってしまうのは勿体ない気持ちもありましたし、高価ですぐには手が出なかったこの一式を、やはり手にしたかったので
「売らないで欲しい」と、
お願いをしてから、色々迷った末に買い求めたのでした。11万円の買い物でした。
それからすぐに描くことができず、描き始めたのは主人が亡くなって、再び筆を持つようになってからでした。
 2014年から描き始め、2015年〜2020年、ついこの間まで箱にしまったままでしたが、今年の春描きあげることができました。
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箱書き 
この形の箱の箱書は初めてのことで、岡本彰夫先生に丁寧に教えていただきようやく完成しました。
甲書き 甲(天板)に題と名を書き、年月日は底板の左側下(または中央)に書くことも初めて知りました。(箱が深いので内側に書くことができません)
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買い求める取り置きをお願いしてから10年も経ってしまいましたが、職人の手技の料紙も箱も大事に大事に楽しませてもらいました。

余談 
序歌 競技百人一首では、競技のはじめに「序歌」という百首のいずれにも属さない特別枠の歌を詠みます。
地方によって何の歌を詠むかは色々ありますが、競技百人一首の段位や公式ルールを仕切っている全日本かるた協会は、この【難波津の歌】を序歌に定めています。

難波津に咲くやこの花冬ごもり今を春べと咲くやこの花 王仁博士
難波津にこの花が咲いたよ。冬の間はこもっていた花が、 いよいよ春だと、この花が咲いたよ
難波津の歌と呼ばれるこの歌は、
第16代仁徳天皇が即位される時に、百済の渡来人王仁博士が、梅の花に添えて歌ったとされる歌です。



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by sumiasobihito | 2020-04-29 10:29 | Trackback | Comments(0)

生きている墨の美しさ、生かされていることの有難さ。表現者としての記録


by sumiasobihito桃蹊
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