
「物買ってくる、自分買ってくる」河井寛次郎の言葉を思い出します。
私は描いてみたかったのです、一枚一枚手作りの美しい継紙のかるたです、私などが使ってしまうのは勿体ない気持ちもありましたし、高価ですぐには手が出なかったこの一式を、やはり手にしたかったので
「売らないで欲しい」と、
お願いをしてから、色々迷った末に買い求めたのでした。11万円の買い物でした。
それからすぐに描くことができず、描き始めたのは主人が亡くなって、再び筆を持つようになってからでした。
2014年から描き始め、2015年〜2020年、ついこの間まで箱にしまったままでしたが、今年の春描きあげることができました。


この形の箱の箱書は初めてのことで、岡本彰夫先生に丁寧に教えていただきようやく完成しました。
甲書き 甲(天板)に題と名を書き、年月日は底板の左側下(または中央)に書くことも初めて知りました。(箱が深いので内側に書くことができません)
余談