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インドラの網

わが園に 梅の花散る ひさかたの 天より雪の 流れ来るかも

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天とはどこにあるのでしょうか?

帝釈天がいらっしゃる世界はずっと ずうっと高い上にあって、その空いっぱいに、網がはりめぐらされていて、その網を帝網珠(たいもうじゅ)というのやそうです。世の中に存在する全てのものはその網の目に散りばめられている珠であると、華厳経というお経の中に書かれてあるそうです。

世の中全てのものに支えられて生かされているこの命、そのことを老師から教えていただいてきました。縁起の教え。
そしてその命をX、「X=♾(無限大)」と常々提唱されました。

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天を仰げば ただ力なく無重力の
深く深く静かで 何も聴こえない感覚
誰かがわたしにかけてくださる温かな言葉を想像できます。

そしてわたしは

「そうやね、」と笑って答えて

また涙を流す。



あの時より

辛いことは絶対にない、とおもっていたけれど

あるんやなあ、と、

遠くからそんな自分を見つめている別の自分がいて

時ばかりが過ぎていく
でも

悪いことばかりではない

転んで見上げた先にある

ほら、って

心動かされる景色をいただくのは不思議やなあ

例えば「インドラの網」


を思い出させていただく脚本も

わたしの物語に

すでに描かれていたんやろうか?

宮澤賢治の心象風景
「インドラの網」の心象風景に心動かされた頃のことはもう、すっかり忘れていました。こんなに美しい文章をかつては難しいだけでほったらかしにしてしまった気もします。
言霊を墨で心象の風景として描こうとしてきた私にあらためて気づかせていただき、
あの頃より深く読み込もうとしています。


そして忘れないように教えていただいたこの賢治の言葉も記しておきたいと思います。

もうけつしてさびしくはない
なんべんさびしくないと云つたとこで
またさびしくなるのはきまつてゐる
けれどもここはこれでいいのだ
すべてさびしさとかなしさとを焚いて
ひとは透明な軌道をすすむ
ラリツクス ラリツクス いよいよ青く
雲はますます縮れてひかり
かつきりみちは東へまがる」

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「人生はクローズアップでみると

悲劇だが、ロングショットでみると喜劇だ」という

チャップリンの言葉どおりかもしれません。

「劫初より作り営む殿堂に われも黄金の釘一つ打つ(与謝野晶子)」自分の生涯を通じて永遠に錆びない釘一本を添える努力をせよと老師は仰いました。

心のこもった生き方をしたいと前を向けば

気持ちいい風が足元に吹いている朝です。

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※インドラの網より

「・・・その冷つめたい桔梗色の底光りする空間を一人の天が翔けているのを私は見ました。

(とうとうまぎれ込こんだ、人の世界のツェラ高原の空間から天の空間へふっとまぎれこんだのだ。)私は胸を躍らせながら斯う思いました。・・・」
萬葉集巻5-822 大伴旅人

和何則能尓 宇米能波奈知流 比佐可多能 阿米欲里由吉能 那何列久流加母

Plum blossoms fall and scatter in my garden, is this snow come streaming from the distant heavens


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by sumiasobihito | 2020-03-05 23:51 | Trackback | Comments(0)

生きている墨の美しさ、生かされていることの有難さ。表現者としての記録


by sumiasobihito桃蹊
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