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Kanon

眼差しの先にあいたい。


Kanon-光陰
膝を折って傅けば、眼差しの先にあえるのではないか?とおもっていました。(今年は、羽もなく・・・いままでと異なる感覚。私はあまりお顔に興味をもつことは少ないのですが・・・)
その位置で

私とKanon との間に何者も入り込むことはなく会話をすることができました。

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光と陰、とはその存在する個体そのもののことを意味しているのだろうと考えていました。

もし、光と闇、であったならばその個体そのものとそれを含むまわりの世界も意味しているに違いないと対峙すると、
何に例えようもなく、比喩は値せず

私だけがわかればいいのだと、言葉を捨てひたすら会話したのでした。


作者御本人さへ何かに例えることはできないであろう、かたちのなかに込められた

「寂静たる精神を宿し、ふるえながら立ち現れよと祈りを込めてつくる。」(橋本和明)と

いただいたお手紙にあったように、一年の年月をかけて生み落とされた子は、観る人ひとりひとりの唯一の写し鏡であるKanonに違いないと感じます。



私は制作に際し、まずメッセージを思い描きそこから感じる風景を形にしていくのですが、表現こそ異なりますが、生み落すまでにかける時間は一元的にみると同じことのように感じられました。

そして、生み落としてしまうと、もう作品は一人歩きを始めていて、誰のものでもなくなってしまいます。

橋本さんの言葉の

「相反するものがひとつになる」

は、まさしく一人一人に光と陰を平等に投げかけている、
そんなKanon 会ってきました。

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久しぶりにお会いして、会話は尽きることはありません。奥様にも何年ぶりでしょうか?お話できて、作家と作品の物語をほんの少し垣間見ることができたこともお会いしてこそと、
同じ時を生かされていることが、作家の生の声も聴くことができ嬉しく感じる秋のひとときでした。

第104回 二科展
10/30(水)-11/10(日) 休館日11/4(月)
9:30-16:30
場所:大阪市立美術館(地下展覧会室)天王寺公園内

by sumiasobihito | 2019-11-07 02:10

生きている墨の美しさ、生かされていることの有難さ。表現者としての記録


by sumiasobihito桃蹊
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