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あるべきようわ

月が美しと見上げるときに想い出すこと。

明恵は、「阿留辺畿夜宇和(あるべきようは)」を座右の銘にしていたといわれている。「栂尾明恵上人遺訓」には、

 『人は阿留辺畿夜宇和(あるべきようは)の七文字を持つべきなり。僧は僧のあるべきよう、俗は俗のあるべきようなり。乃至 帝王は帝王のあるべきよう、臣下は臣下のあるべきようなり。このあるべきようを背くゆえに一切悪しきなり。』と。
あるべきようは何なのか?という 問いかけ。

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It is not as it is, it is not as it should be.

そこにあるべくようにして ある 姿は 美しい

自然がまさにそれで、

どこを切り取っても

ただそこにある、という存在感

森にあって根をはる樹、流れる水の中の一つの石、広い空に登る月、年年歳歳の花 波に形を変える沙浜 刻々と移ろう雲 煌めく太陽
うたかた

私にとって自然はすべてのお手本で、手本に向き合う時尽きることがないしあわせと、表現できない苦悩。

一ミリも揺るぎなくあるべきところに、あるべき線と空間で心象の風景を描きたい。

いつ観ても、新しい

見飽きることなく語りかけてくれるもの

今日も月が美しい。

『あかあかやあかあかあかやあかあかや

     あかあかあかやあかあかや月』明恵

あるべきようわ_f0389753_00320692.jpeg

なんとまあ、えらいところに足を踏み込んでしまったのかと、

進めば進むほど、深く深く・・・

迷い道

弓張月


by sumiasobihito | 2019-10-10 00:35

生きている墨の美しさ、生かされていることの有難さ。表現者としての記録


by sumiasobihito桃蹊
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