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2019 8・31 受け止める

ゆく 8月
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「受」
長く長く時待ちのために
墨を磨りつづけ 2リットル
膠を腐らせないために、新しい原子分子の水を足して
また磨り返し、息を吹き返らせる。
その繰り返し。

生きているものは放って置けば、
腐ってしまう。腐るのと死ぬのは、私にとっては少しだけ異なるけれど、詳しいことはお逢いした人とだけしか、言えないなあ。
面白いくらい人と、変わりがない。

墨は、磨った墨は、
生きている。固形の墨もまた眠っているけど、 生きている。
時間の経過も人が老いるのと同じように、磨った直後からある力を失うけれど、時間を経た味が、ある。

その墨作りを、松煙と油煙と二種類毎日それぞれ育てている、と言った感じ。
ぬか床を思い浮かべて頂いたら、感覚は近いものです。

お天気待ち の日々やったような? 8月は、(正確には7月から)いつになく毎日空を見上げて天気予報を見ていた。

待つ、という時間は やるべきことだけ想っているのがいい。
「まだか?まだか?他に手立てはないのか?」ではなく。
「いつでもいいよ」の、あらゆる 自分にできるだけの準備をしていると、
これと決めたこととは違う発想もやってきて、
「ああ待たせてもらっていて、 よかったあ」と、感じたりもする。それは不思議や

お導き。
今まで経験したことがない ものができたかも知れない。

これ以上の保存は限界もあり難しいので、
冷凍したらどうなる?
炊いてみたら?
などと。今まで考えたこともないようなことさえ考えたりもして、墨屋さんにも聴いてみたけど、笑われてしまった。

時は、もしかしたら その本来の、望まれるべき「月」を待っているのではないか?とさえおもう、ゆく8月。


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by sumiasobihito | 2019-08-31 23:20 | Trackback | Comments(0)

生きている墨の美しさ、生かされていることの有難さ。表現者としての記録


by sumiasobihito桃蹊
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