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第39回ひむろしらゆきサロン~祈りの心象風景 聖地春日野と氷室神社御造替一隻六扇(六曲)屏風物語~

31日、木蓮の蕾ふくらみ、紅白梅が薫る氷室神社様にて御造替屏風を奉納させていただき、

ご縁ある方々と時間を共有させていただきました。

奉納神事、氷献灯ののちに

「ひむろしらゆきサロン」にて、大宮宮司様とお話をさせていただきました。

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六曲の景色は、一枚パネルとは趣の異なるものですので、曲と空間が伝える意味と宮司の想いを模索し自身に問い続けることから始まった御造替の屏風です。いつでも良いといってくださった宮司のお言葉に甘えるままあれよあれよと1年を費やしてしまいました。


サロンでのお話の中で、宮司は私のことはあまりご存知ないとおっしゃっていらしたように、なんら知名度のない私に「ひむろしらゆき祭」「花咲寄進ライブの 希望-しだれ桜」の二つの作品のみで御造替の屏風をご依頼くださったことに、今更ながら驚いてしまいます。


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そのような経緯もありまして、私ごとをつらつらと大勢の前でお話しさせて頂きました。

多くの方の前で恥も外聞もなくたくさん話してしまったことを思い返してやや冷や汗をかいています。

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宮司の想いは、氷室神社と春日野の聖地たる意味合いについてお話しいただいたことからもお分かりいただけるように、東の御山と日の出であります。制作の中心に御山と日の出がまずありまして、伝えるべき言霊を決めるまでのこと、氷室神社の由来を鑑み、聖地春日野東の御山(蓋山)の景色を、心象の風景として書で描く経緯をお話ししました。


解説をお読みいただければご理解されるかもしれませんが、サロンにてお越し下さった方のみならず、今後おそらく多くの方が目にする屏風が、独り何を語るのか?私はずっと作品のそばで説明するわけにはいきませんので、3月1日は私の手を離れ独り歩きする屏風を見送る日でもありました。


さらにかねてより宮司とお話ししてまいりました「墨」の事「筆の事」また「紙の事」の行く末についてもサロンで言及いたしました。

つまり、職人の方達あっての制作者であるという事を、皆さまご存知とはおもいますが強く、墨、筆、紙の行く末を案じ宮司とともにお伝えしたかったサロンでの意義と考えております。


「墨がなくなったら、どうしますか?」

「困ります、どうしましょう?」といっている間に日本の文化は失われていくのかもしれません。

数字や即効性の結果が、先行する現在にあって、分かってはいてもなすすべのない現実に少しでも弥栄ある事を祈念、実行したいとあらためておもったのでした。興味深いご質問がたくさんございましたことにお応えきれなかったようにも感じてはおりますが、ご容赦ください。写真では伝わらない生の書が放つものを共有していただいて本当に嬉しいです。

遠いところからお越し下さった方、体調を案じておりました方。お忙しい中お時間を作ってくださった方、かたじけない、と申しますか、言葉が見つかりません。

「心象の風景」という私の書の表現を、実際にご覧いただき感じていただくのが良いと考え、実際に描かせていただきました。
私が描きたかった『蕾』は、

開いてほしいという「祈り」でした。

蕾は、雲から落ちる雫と閃光の力とが詰まった草が開くときに出す音ではないか?聴こえるような音にビックリ!笑顔!(花咲=笑とも)そんな景色を想像するのは漢字を調べながらの楽しみです。

私はごく親しい方の手紙の封に「蕾」と書くことがありますが、開いてほしい願いであったりします。

あの日お集まりいただいた皆さんからの言の葉=言霊を蕾に込めて

必ず開くとは限らないかもしれない蕾が、

きっと開きますようにと、祈りを込めて。


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奈良という場所の不思議

この祈りの場でこれからも心象の風景を描く 自分探しをしたいとおもいます。


このような機会を賜り、大宮宮司様、ひむろしらゆきサロン実行委員の皆様、ご縁いただいた皆様に感謝申し上げます。



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by sumiasobihito | 2019-03-02 21:25 | Trackback | Comments(0)

生きている墨の美しさ、生かされていることの有難さ。表現者としての記録


by sumiasobihito桃蹊
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