人気ブログランキング |

眼差しは低く

わたしは、自分に期待できるものはないので、
心惹かれるものをひそやかに見いだし、
そして本当に描きたいものを見つけ、描く事が救いになります。そんなわたしが 、


f0389753_08223843.jpeg
春日野


惹かれるものは、

普遍の美を感じるもの。
日々の暮らしの中にあって、見出される不完全で、空間の形である以上に時間の形作るもの。


ずっと昔からそこにあるような顔をしていて、

何度出会っても飽きることなく、違う景色を見せ、語りかけてくるようなもの。

例えば、わたしの知る範疇で言えば、能狂言や落語にも感じられるような、同じ題材のものが、時と場所を変えてもまた新しい感動を覚えるもの。


威圧感はなく、存在感のあるもの。

空気や息遣い、強さの陰にある ありふれた弱さ、もろさ、危うさを含んでいるもの。

f0389753_08225550.jpeg

言葉では説明出来ないもの。

禅を学んだことにも影響さていますが、不立文字という言説の否定、つまりどんな言葉も現実とは一致せず、言葉は空しいものだと感じてしまいます。言葉や目に見えるものを超えたところにある真実を感じさせるもの。


人の生きることのしたたかさや、切なさ、温かさや森羅萬象に寄せる深い祈り。ひたむきな深さが自ずと感じられるもの。

f0389753_18553452.jpeg
梅香る奈良が好き


文字が巧みに象形にかたどられ、深い意味をすくい取るという力を宿すことを知る 書を志すものとして、
日々このようなものたちと一つでも、意識せず出会えるように、

眼差しは低く、アンテナは高く、高く、ありたいと思うのです。


トラックバックURL : https://tohkeisumiasobihito.exblog.jp/tb/30426733
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by sumiasobihito | 2019-02-21 19:40 | Trackback | Comments(0)

生きている墨の美しさ、生かされていることの有難さ。表現者としての記録


by sumiasobihito桃蹊
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31