刻んでおきたい言葉 クロード・レヴィ=ストロース
2019年 01月 23日
刻んでおきたい言葉
クロード・レヴィ=ストロース「月の裏側」
第1章 世界における日本文化の位置「日本的美意識の特徴は、素早く、確かな創作を実行することであり、これには二つのことが必要です。
一つは、技術をこの上なく見事に操ること、
もう一つは、仕上げる作品を前にして長い時間考えることです。」
ああ、この言葉を言い切ることができずに 私は
回りくどい理屈を並べていたようにおもい、
端的なこの言葉に、心震えました。
つまり、「技術をこの上なく見事に操ること」のために、日々の精進があり、
「仕上げる作品を前にして長く考えること」のために、日常があるのです。日々をどう生き活かすのかは、結果でしかなく
ただ、ただ ひたむきに 「日本的美意識の虜」となって 即今ただいまを生きているに尽きるのやと、納得したのでした。


六曲 の一枚一枚を前に、私としての長い時間考えました。
素早く確かな創作のための手持ちの技術や知識を惜しみなく出し切る、そんな経験を重ね重ねて、満足いくことなく前へ。
この言葉を教えていただき感謝します。
初めて聴く作者と書物を、
この言葉だけでなく、少しでも、もっと知りたくて書物の注文をしました。

時には、折々を振り返りもしますが、悔いなき一瞬の表現に、今日も一日一生を過ごしおります。
by sumiasobihito
| 2019-01-23 21:00
