水弾き奏Live. Vol. 2
2018年 09月 19日
水弾き奏Live. Vol. 2. 2018. 17th September. at. Ryokan Matsumae
水弾き草は、静かに秋を告げていました。
しなやかで繊細な線に赤や白の花を点在させて、線が揺れるのを観てああ、風が流れている、と知る。そんな密かなメッセ〜ジが、野上さんのピアノの音色に似ていると、ふと感じた出逢いから一年半。
昨年「水弾き奏 vol.1」では、ドラマーのタ マ ゴ の愚息と、あろう事かコラボのお誘いをいただき、わたしは初めて愚息と同じステージに立ちました。
今回は、東京から皐月さんを招きご一緒することになりました。
ライブ当日に初顔合わせ。
お互いの自己紹介も早々に、墨に興味を持ってくださった皐月さんに墨の話を始めてしまうわたしでありました。(聴いてくださると、つい熱が入ってしまう墨のこと😅)野上さんも加わってリハーサル。
わたしは共演(collaboration)という意味合いから、相手の気持ちやメッセ-ジを知りたく必ずたずねます。
「どんなイメージ?」と。
わたしひとりではない3人の化学変化を描きたいと思うのです。
皐月さんは、少し間をおいて「雲、ホンワカと浮かぶ」とそうおっしゃって、
野上さんは「はざまにて」の曲を2部に持ってくる流れを伺っていましたので、
『はざま』を描こうと思っていたところに『雲』
ならば、空と地のはざま?、いっそ天と地、とおもい、
もともと予定をしていた3メートルに巻物(横長形式)の構図を思い描きながら、文字を調べ構図が決まるまで、5分とかからなかったと思います。
1部は、オープニングを除き野上World。
封印していた曲、前回は感極まった曲を震えるような声とピアノで今回は最後までメッセ-ジを届けてくださいました。
後半2部は、皐月さんの澄んだ音色を聴きながらわたしは「天と地のはざま」に繋がる因果交流電燈の明滅、
つまり目に見えない震える3人の思いを筆に伝えたく描き始めました。
時には歌声、ピアノにリズムし、時には墨と筆を駆使して、ときはあっという間に過ぎて行きました。
やり直しが出来ない、
時の流れのままやり終えるまで、説明も、言い訳もないLiveは、限られた時間の中で自分を出し切る意味でONE STROKEの書と密接に関われる面白さを感じるこの頃です。
出逢いの現象は
「仮定された有機交流電燈のひとつの青い照明です」(賢治の言葉)にあるような、
保たれ、失われる光にも似て、あの時間せわしく明滅していました。 皐月さんのホンワカ加減、野上さんのユルユル加減、雨の中遠くからもお越し下さった皆さまと紡いだ時が、今も愛おしくて、
あの時筆持つ間には、浸ることのできなかった余韻を
私は今、心震わして楽しんでいます。
有難うございました。
しなやかで繊細な線に赤や白の花を点在させて、線が揺れるのを観てああ、風が流れている、と知る。そんな密かなメッセ〜ジが、野上さんのピアノの音色に似ていると、ふと感じた出逢いから一年半。
昨年「水弾き奏 vol.1」では、ドラマーのタ マ ゴ の愚息と、あろう事かコラボのお誘いをいただき、わたしは初めて愚息と同じステージに立ちました。
今回は、東京から皐月さんを招きご一緒することになりました。
ライブ当日に初顔合わせ。
お互いの自己紹介も早々に、墨に興味を持ってくださった皐月さんに墨の話を始めてしまうわたしでありました。(聴いてくださると、つい熱が入ってしまう墨のこと😅)野上さんも加わってリハーサル。
わたしは共演(collaboration)という意味合いから、相手の気持ちやメッセ-ジを知りたく必ずたずねます。
「どんなイメージ?」と。
わたしひとりではない3人の化学変化を描きたいと思うのです。
皐月さんは、少し間をおいて「雲、ホンワカと浮かぶ」とそうおっしゃって、
野上さんは「はざまにて」の曲を2部に持ってくる流れを伺っていましたので、
『はざま』を描こうと思っていたところに『雲』
ならば、空と地のはざま?、いっそ天と地、とおもい、
もともと予定をしていた3メートルに巻物(横長形式)の構図を思い描きながら、文字を調べ構図が決まるまで、5分とかからなかったと思います。
1部は、オープニングを除き野上World。
封印していた曲、前回は感極まった曲を震えるような声とピアノで今回は最後までメッセ-ジを届けてくださいました。
後半2部は、皐月さんの澄んだ音色を聴きながらわたしは「天と地のはざま」に繋がる因果交流電燈の明滅、
つまり目に見えない震える3人の思いを筆に伝えたく描き始めました。
時には歌声、ピアノにリズムし、時には墨と筆を駆使して、ときはあっという間に過ぎて行きました。
やり直しが出来ない、
時の流れのままやり終えるまで、説明も、言い訳もないLiveは、限られた時間の中で自分を出し切る意味でONE STROKEの書と密接に関われる面白さを感じるこの頃です。
「仮定された有機交流電燈のひとつの青い照明です」(賢治の言葉)にあるような、
保たれ、失われる光にも似て、あの時間せわしく明滅していました。
あの時筆持つ間には、浸ることのできなかった余韻を
私は今、心震わして楽しんでいます。
有難うございました。
by sumiasobihito
| 2018-09-19 19:41