①「伝え、残す」という試み一年を振り返って

①🍀興福寺国宝館リニューアル 🍀伝統芸能と演劇の舞台「THE FACTORY 」
②🍀榎森彰子さん「大和てくてくふだん歩き展」
🍀保山耕一さん 映像詩「時の雫」「大和の誇り」「天忠組」他上映会
③🍀早池峰神楽 🍀天忠組シンポジウム

今年私が出逢ったことから、私にとって印象深く感じた「残す(伝える)」という試みについて、思ったことなど。
有形無形にかかわらず、めまぐるしく新しいものが出てきて、また出さないと忘れ去られていくような現代にあって、感じたことなど、遡ります。

有形無形の歴史と文化から

🍀興福寺国宝館リニューアル
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新しい年を迎える元旦からリニューアルオープンする興福寺国宝館の内覧会。
多くの国宝を災害から守るために頑丈で安心できる備えと、より観やすく伝えるために新しくなった国宝館は、この空間だけで一日中じっくり過ごしたいと思いました。
実はこの秋まで仮講堂に宗教的な空間として、風を感じる建物の中に収まっていた仏像群がこうして近代的な空間に展示物として並んでいるお姿を拝見すると、
仮講堂の方がいいなあ、などと思わなくもなかったのですが、
残し伝えなければならないという点から考えれば、同じく東大寺の四月堂からミュージアムにお移りになった木造千手観音像(平安時代前期)その脇侍、国宝日光月光菩薩立像(奈良時代)さらに木造持国天立像、多聞天立像(平安時代後期)もまた、新たな礼拝空間の中で守られて永く多くの方に伝えられていくことでしょう。
残さなければ残らない。記憶にとどめるだけでは多くの方に伝わらない、その意識を形だけでなく心あるものとして感じています。

🍀伝統芸能と演劇の舞台「THE FACTORY 」
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狂言の師である大藏基誠先生の脚本、演出による舞台「THE FACTORY 」に行ってきました。そのパンフレットの中で目指すところが記されてありました。
『・・・どうしたら人類が豊かに生きられるかを考え、その答えが文化や芸能という形になり時代を経て 我々に伝えられてきた事だと思います。
100年後200年後私達の子孫が「日本の文化は、カッコイイ」と言えるよう・・そんな橋渡しが出来ればと思います。・・・・・』と。
演劇と伝統芸能を組み合わせる事で、伝統芸能を受け継ぐ方達が伝え方を駆使して コラボやパフォーマンスという形でエンターテイメントの世界で表現されます。狂言をはじめ、上方落語、和太鼓、津軽三味線、劔伎、フットボールエンターテイメント集団が登場し大人も子どもも楽しめる仕掛けが満載です。それは、想像力を膨らませる事でより深いものになるように思いました。近年はあまりに親切すぎて説明が多すぎますが、
言葉の説明は、松尾貴史さんやデニスのお二人がテンポよく進め、息をもつかさず次々と進められ、演者は、落語を除いて言葉の説明は自らされませんでした。
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しっかりと歴史を踏まえ崩してはいけないところを守っていることを理解できるように感じたのは、丁(T)字の舞台のセンターは、大切な能舞台の設定で、そこは土足厳禁、綺麗に掃除をするシーンもありました。蹴鞠から日本人の相手を思い遣るお話など、日本人でよかったなあと思ったのでした。

伝統を残していくのは容易なことではないことと思いますが、こんな風に親しみやすい形にしていただけると、興味を持ち、さらに本質にも触れて見たい気持ちにいなるものだなあ、と感じたのでした。

②につづき振り返ります。
②🍀榎森彰子さん「大和てくてくふだん歩き展」
🍀保山耕一さん 映像詩「時の雫」「大和の誇り」「天忠組」他上映会
③🍀早池峰神楽 🍀天忠組シンポジウム


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by sumiasobihito | 2017-12-28 22:14 | Comments(0)

生きている墨の美しさ、生かされていることの有難さ。表現者としての記録


by sumiasobihito桃蹊
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